バスタオルウォーキング

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バスタオルウォーキング

ゆりかご歩きとバスタオルウォーキング

ゆりかご歩きを効率よく行うためには『重心の前方移動』がとても重要です。

ウォーキングの指導で『体幹を使う』『腰から歩く』などと指導されることがありますが、私はこれらも重心を前方に移動させることと同じ意味であると考えています。


この重心の前方移動はイメージだけで実行するには難易度が高く、実際に指導を受けて自ら体感しないと実践することは難しいようです。

バスタオルウォーキングはこの重心の前方移動をバスタオル1枚を使って行えるように考案したセルフトレーニングです。


(令和元年12月にバスタオルウォーキングの本を出版予定しています)

ウォーキングの落とし穴

指を使って歩いていない

ウォーキング

近年、手軽に行える健康法としてウォーキングが人気ですが、「ただ長距離を歩けば良い」という考えだけでウォーキングを行っている方が未だに数多く見られます。


健康増進が目的のウォーキングですが、実は歩き方によっては不健康になる危険性が潜んでいることを知らないまま、毎日一生懸命歩いているのです。

外反母趾研究所を訪れるクライアントさんの中にも、ウォーキングや登山などの愛好者だった方が、外反母趾などの足のトラブルでその趣味を断念されたケースが少なくありません。

私はそのような方の歩き方に着目し、足のトラブルは『指を使って歩いていない』ことに原因があると気づき、指を使う歩き方を指導することで5,000人以上の足を改善に導いてきました。

後方重心が原因

歩行改善指導を始めた当初は指に力を入れ過ぎて、つま先立ちで歩いたり以前よりもバランスを崩して歩いてしまう方が少なくありませんでした。

 

そこで、もっと自然に指を使って歩くことができないものか研究を重ねた結果、上手く歩くことができない方は共通して『後方重心で歩いている』ことを発見しました。

行進

後方重心で歩いている状態を具体的に説明すれば、『重心の前方移動が少なく・膝を曲げながら足裏から接地して・指で体重を支えないで歩いている』ことで、例えれば運動会でよく見られる『行進歩き』に近い歩行状態です。

 

それからは、指を使うことではなく『重心を前方に移動させる』歩行指導に変えたところ、ほとんど全ての方がスムーズに指を使って歩くことができるようになりました。

後方重心の定義

後方重心の比較図

本来、直立時の人間の正常な重心の位置は骨盤内の第2仙骨の前方にあります。

正常な直立時の耳垂・肩峰・大転子・膝関節・外果前方のポイントを結んだ重心線上に重心は位置していますが、わずかな姿勢の違いで重心線や重心は複雑に変化します。

 

私は正常時の重心線と重心の位置を基準として、直立時の第2仙骨前方部分が基準の重心線より後方にある状態を『後方重心』と定義しています。

さらに、私の臨床経験から後方重心を次の2パターンに分類しています。

Aパターン:本人が気づかずに足首から上の体全体を後方にすることで重心が後方に移動する先天性のもの

Bパターン:本人が意識して胸を張り過ぎることで重心が後方に移動する後天性のもの

後方重心と歩行の関係

なぜ後方重心が悪いのか

立位姿勢
足裏の接地状態

後方重心の方は一見すると姿勢が良く見えますが、踵に体重が乗り過ぎるため指が浮き上がって(浮き指)足裏だけが接地しています。

体重移動

人間の歩行で足裏の体重移動は指まで移動することが理想ですが、後方重心のまま歩くと足裏の体重移動が指の付け根で止まってしまうため、指を使って歩くことができません。

立位や歩行時に指が体重を支える仕事をしていなければ、指に関係する筋肉は衰え足は退化していきます。

倒立振り子運動が機能しない

倒立振り子運動

倒立振り子運動は歩行時の重心移動を振り子が逆さに動いている状態で表したもので、支点の部分が足、棒の部分が脚、回転する先端の丸い部分が重心となっています。


歩行時の重心移動は、先端の丸い部分が前方へ回転する動きで表され、この重心の移動によって体は前へ進む力を得られるためスムーズに歩くことが可能となります。

 

重心移動1

歩行中に足裏全体が地面に着いた時に重心は一番高い位置にあるのが理想ですが、後方重心の方はこの時にまだ重心が後方に残っていて最高点に達していません。


このため、重心の前方移動が遅れることで振り子の前方への振り幅も小さくなります。

その結果、前へ進む力を十分得ることができないために歩くのが遅かったり・疲れやすくなります。

ロッカーファンクションが機能しない

ロッカーファンクション

ロッカーファンクションは、歩行時の足関節と足部における「3つの回転軸」の回転をロッカー(揺り軸、揺り子)の動きに例えたもので、外反母趾研究所が提唱する『ゆりかご歩き』の基になった歩行分析です。

ロッカーファンクションは、倒立振り子運動に連動して重心の前方移動をサポートしているので、倒立振り子運動が正常に機能しないとロッカーファンクションも十分機能しません。


ヒールロッカー・アンクルロッカー・フォアフットロッカーの3つの回転が十分機能しないと、足裏の体重移動は指のつけ根で止まってしまいます。

これが『指を使って歩いていない』状態なのです。

バスタオルウォーキング

バスタオルウォーキングの誕生

歩行改善指導の直後は重心の前方移動ができても、定期的なチェックを行わないと後方重心に戻ってしまう方が少なくありませんでした。

そこで、いろいろなセルフトレーニングを考案し試行錯誤した結果、誕生したのがバスタオルウォーキングです。

骨盤と重心

直立時の人間の重心は骨盤内にあるので、「重心」という曖昧な存在ではなく骨盤という実在するものに意識を向けた方が重心の前方移動を行いやすくなります。


つまり、重心の前方移動を行うのには「骨盤の前方移動」が必要で、バスタオルウォーキングはこの骨盤の前方移動をバスタオルを使って行うセルフトレーニング法なのです。

バスタオルウォーキング

今まで後方重心で歩いていた方は、子どもの頃からそれが普通の感覚なので、バスタオルウォーキングを体感するとその感覚の違いの大きさに必ず驚かれます。


オーダーメイドのインソールや靴を履くだけでは重心が自然に前方に移動することは不可能で、重心を前方に移動する歩き方は本人が意識をして変えるしか方法はありません。

歩行指導後は体の横ブレがなくなり、別人のようにスピードが速くなったので大変喜んで頂きました。

著明な変形になる前にもっと早く歩行改善に取り組んで頂けたら…と非常に残念に思います。

バスタオルウォーキングによる改善例

外反母趾・70代女性の来院時の歩行動画です。
母趾と第2趾の変形が著明なため、病院では手術しか方法がないと説明を受けました。

ここまで変形が進んでいると、外反母趾研究所・東京本部でも外反母趾の改善のお手伝いはできませんが「変形の改善よりも自分の足でしっかりと歩きたい」とのご希望だったのでバスタオルウォーキングによる『ゆりかご歩き』をご指導させて頂きました。

バスタオルウォーキングの効果

理想の歩き方

当初は足のトラブルを改善させる目的で行っていましたが、効果はそれだけにとどまらず、次のような報告を次々と頂くようになりました。


冷え性が改善した・早く歩けるようになった・膝や腰の痛みも改善した・足のむくみが改善した・歩くのが楽しくなった・疲れなくなった・スポーツの記録が向上した等々…


重心の前方移動を意識して歩くと、骨盤を中心に体が速く前方に移動するため、歩くのが速くなり、疲れなくなり、膝や腰の負担が少なくなります。

股関節可動域

さらに、足関節の可動域が大きくなることで、ふくらはぎの伸縮運動が盛んになり血液やリンパの循環が向上するため、むくみやふくらはぎの張りなどが改善されます。


また、股関節の可動域も大きくなり、指を使って歩けるようになることで、股関節周囲の筋肉運動や指に関係する筋肉の運動能力も向上します。

以上の効果から基礎代謝の向上にもつながるため、効率の良いダイエットウォーキングを行うことが可能となります。

このような方にお勧めします

・外反母趾・内反小趾・タコ・魚の目・浮き指・開張足などの足のトラブルをお持ちの方

・ロコモティブシンドロームやメタボリックシンドロームの方

・今までいろいろなウォーキング法を取り入れても結果が出なかった方

・足・膝・腰の痛みでお悩みの方

・効率の良いウォーキングでダイエットをしたい方

・いつまでも自分の足で元気に歩きたい方

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